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第4回セットアップ手順~購入後に最初に行うべきこと

  2024年 12月 10日

第4回セットアップ手順~購入後に最初に行うべきこと

これまでの記事でLedger Nanoの特徴や各モデルの違いを紹介してきました。ここからは、実際にLedger Nanoを手に入れた後の初期設定方法について解説します。初回セットアップは、セキュリティ確保とスムーズな運用のための最初のステップです。

まずは、公式サイトから「Ledger Live」をダウンロードしましょう。Ledger Liveは資産残高の確認、送受金、アプリ(通貨管理用アプリ)のインストール、ファームウェア更新などを集中的に行える便利なツールです。Windows、macOS、Linux、そしてモバイル(iOS/Android)にも対応しているため、自分の環境に合わせて導入してください。

Ledger Nano本体をUSBケーブル、あるいはLedger Nano Xの場合はBluetoothでPCやスマートフォンに接続します。Ledger Liveを起動し、「新しいデバイスのセットアップ」を選択すると、画面上に案内が表示されるので、手順に従って進めます。最初にPINコードの設定を行いましょう。PINコードはデバイスへの不正アクセスを防ぐ鍵となります。4~8桁の数字を慎重に選び、忘れないようにしましょう。

初回設定時には画面案内に沿って進めるだけでOK

続いて、デバイスが24語のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)を表示します。これは資産復元のために極めて重要な情報であり、秘密鍵そのものといっても過言ではありません。必ず紙などのオフライン手段に書き留め、オンラインやカメラロールなどに保存しないようにしましょう。耐火・耐水性のある保管ケースや、複数箇所への分散保管も有効です。

リカバリーフレーズの確認が完了したら、Ledger Live上で任意の仮想通貨アプリをインストールし、アカウント設定を行うことで、実際に資産の送受金や残高確認が可能になります。初回セットアップは多少緊張するかもしれませんが、画面の指示に忠実に従えば初心者でも数十分で完了します。

次回以降は、具体的な資産送受金手順や、リカバリーフレーズのより詳細な管理策、ファームウェアアップデートなど、運用上のポイントを掘り下げていきます。第一歩を確実に踏み出せば、長期的な資産防衛の道が開けるでしょう。

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