第6対応通貨とアプリインストールの方法
前回は、リカバリーフレーズの重要性や保管方法について取り上げました。今回は、Ledger Nanoでさまざまな仮想通貨を管理するための「アプリ」について解説します。Ledger Nanoは、ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨はもちろん、数百に及ぶアルトコインやトークンに対応しており、幅広いポートフォリオを一元管理できる点が魅力です。
対応通貨は、Ledger Live上で確認可能です。各通貨は「アプリ」としてインストールすることで、Ledger Nano上での管理が可能になります。たとえば、ビットコイン用アプリ、イーサリアム用アプリをインストールすると、それぞれの通貨に特化したアカウントがLedger Liveに追加され、残高確認や送受金が容易になります。
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アプリのインストールは、Ledger Nanoを接続した状態でLedger Liveを起動し、「Manager」タブから行います。表示されるアプリ一覧から目的の通貨アプリを選び、「Install」ボタンをクリックすると、デバイス側にインストールが始まります。インストール後は該当通貨のアカウントを作成し、アドレス確認やトランザクション確認が可能となります。
ただし、Ledger Nano Sは内部メモリ容量が限られているため、一度に多くのアプリをインストールできない場合があります。その際は、不要なアプリを削除し、必要なときに再インストールするなど、柔軟な運用を心がけましょう。削除しても通貨自体の残高はブロックチェーン上に存在するため、アプリを再度インストールすれば再び管理可能です。
これにより、Ledger Nanoは変化の激しい仮想通貨市場で多様な資産を扱う際にも柔軟に対応できます。次回は、実際の送受金手順や、トランザクション署名の安全性について詳しく見ていきましょう。
目次
- 第1回:Ledger Nanoとは?その基本と特徴
- 第2回:なぜハードウェアウォレットが安全なのか?
- 第3回:Ledger Nano SとLedger Nano Xの違い
- 第4回:セットアップ手順~購入後に最初に行うべきこと
- 第5回:リカバリーフレーズの重要性と管理方法
- 第6回:対応通貨とアプリインストールの方法
- 第7回:送受金(トランザクション)の基本手順
- 第8回:モバイル環境での活用~Ledger Nano Xとスマホ連携
- 第9回:バックアップと復元~万が一に備える方法
- 第10回:フィッシング詐欺や偽Ledgerサイトに注意
- 第11回:ファームウェアアップデートの重要性
- 第12回:複数のLedger Nanoで同一資産を管理する方法
- 第13回:追加セキュリティ機能~パスフレーズの活用
- 第14回:NFTやDeFiへの対応~Ledger Nanoの進化
- 第15回:トラブル事例~PINコード忘れやボタン不調への対処
- 第16回:中古品購入のリスクと注意点
- 第17回:定期的なアカウントチェックと資産監査
- 第18回:サードパーティウォレットとの連携活用
- 第19回:旅行・出張時の保管方法~物理的セキュリティ対策
- 第20回:Ledger Nanoでの長期的資産保護戦略