第10回フィッシング詐欺や偽Ledgerサイトに注意
これまで、Ledger Nanoによる堅牢なセキュリティの仕組みや、バックアップ・復元方法などを学んできました。しかし、どれだけハードウェアウォレット側の防御が万全でも、ユーザー自身が誤ってフィッシング詐欺や偽サイトに情報を渡してしまうと、資産を失う可能性があります。今回は、こうした外部からの詐欺行為を回避するための注意点を紹介します。
まず覚えておきたいのは、Ledger公式がユーザーにリカバリーフレーズを要求することは絶対にないという点です。もしメールやSNS、偽サイトで「24語のフレーズを入力せよ」と求められたら、それは100%詐欺です。また、「アップデートのため」と称して非公式ソフトウェアのダウンロードを促すページや、不審なURLのクリックを誘導するメッセージにも要注意です。
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安全な方法は、公式サイトへのアクセスを必ずブックマークや正規URLから行い、検索結果やSNSリンク経由でアクセスしないことです。Ledger Liveやファームウェアの更新は、Ledger公式サイトから直接リンクされているソースを利用してください。また、不審なメールやメッセージを受け取った場合は、Ledger公式サポートページやコミュニティフォーラムで確認し、絶対にフレーズを入力しないようにしましょう。
このような詐欺行為は、ユーザーの不注意や焦りを狙って資産を盗もうとします。常に冷静に公式情報源を確認し、フレーズを守り抜くことで、フィッシングによる被害を未然に防ぎましょう。次回は、ファームウェアアップデートや定期的なメンテナンス方法について解説していきます。
目次
- 第1回:Ledger Nanoとは?その基本と特徴
- 第2回:なぜハードウェアウォレットが安全なのか?
- 第3回:Ledger Nano SとLedger Nano Xの違い
- 第4回:セットアップ手順~購入後に最初に行うべきこと
- 第5回:リカバリーフレーズの重要性と管理方法
- 第6回:対応通貨とアプリインストールの方法
- 第7回:送受金(トランザクション)の基本手順
- 第8回:モバイル環境での活用~Ledger Nano Xとスマホ連携
- 第9回:バックアップと復元~万が一に備える方法
- 第10回:フィッシング詐欺や偽Ledgerサイトに注意
- 第11回:ファームウェアアップデートの重要性
- 第12回:複数のLedger Nanoで同一資産を管理する方法
- 第13回:追加セキュリティ機能~パスフレーズの活用
- 第14回:NFTやDeFiへの対応~Ledger Nanoの進化
- 第15回:トラブル事例~PINコード忘れやボタン不調への対処
- 第16回:中古品購入のリスクと注意点
- 第17回:定期的なアカウントチェックと資産監査
- 第18回:サードパーティウォレットとの連携活用
- 第19回:旅行・出張時の保管方法~物理的セキュリティ対策
- 第20回:Ledger Nanoでの長期的資産保護戦略