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第12回複数のLedger Nanoデバイスで同一資産を管理する方法

  2024年 12月 10日

第12回複数のLedger Nanoデバイスで同一資産を管理する方法

これまでの連載で、Ledger Nanoを用いた仮想通貨資産管理やセキュリティ強化策、ファームウェア更新などを取り上げました。今回は、同一のリカバリーフレーズを用いて複数のLedger Nanoデバイスで同一資産を管理する方法について解説します。これにより、バックアップ用デバイスを確保し、紛失・故障時にも迅速に資産を復元可能な環境を整えることができます。

基本的な考え方はシンプルです。1台目のLedger Nanoで生成された24語のリカバリーフレーズを安全に保管しておけば、同じフレーズを2台目、3台目のLedger Nanoを初期設定時に入力することで、同一の秘密鍵を復元できます。すると複数のデバイスから同一ウォレットにアクセスでき、いずれのデバイスであっても資産残高や送受金履歴を確認・操作することが可能となります。

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複数デバイスで資産を管理すればリスク分散が可能

この運用モデルの利点は、「もしメインデバイスを紛失・故障しても、バックアップデバイスがあれば即座に資産へアクセス可能」という点です。また、家庭用と外出用、あるいは別々の地理的場所にデバイスを保管するといったリスク分散もできます。一方で、デバイスが増えるほど管理も複雑になります。PINコードやパスフレーズ、リカバリーフレーズの安全管理に妥協してはいけません。

こうした複数デバイスによる運用は、特に大口保有者やセキュリティ意識の高いユーザーにとって有効な戦略となり得ます。次回は、パスフレーズ機能を活用したさらなるセキュリティ強化策について解説します。あなたの資産管理戦略に合わせて、複数デバイス運用も検討してみてください。

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