この記事の目的:共有フォルダが突然開けなくなったときに、Windowsを再設定したりSMB1を有効にしたりする前に、共有元までの経路を層ごとに確認します。
最初に「全PCか、1台だけか」を確認する
複数PCから同じ共有フォルダを使っている場合、全台で接続できないのか、1台だけ失敗するのかを確認します。1台だけならクライアント側の資格情報・名前解決・ネットワーク設定を優先し、全台なら共有元PCやネットワーク機器側を優先します。
1. 共有元PCの状態を確認する
共有元PCが起動しているか、スリープ状態ではないか、ネットワークへ接続されているかを確認します。Windows Updateや再起動後にネットワークプロファイル、サービス、Firewall状態が変わっていないかも確認対象です。
2. IP指定とPC名指定を分ける
\\PC-NAME\Share と \\192.168.x.x\Share の結果を比較します。IP指定なら開けるがPC名では開けない場合、SMB共有そのものより名前解決側の問題を疑えます。
3. SMBの通信経路を確認する
Windowsのファイル共有ではSMBが利用され、通常TCP 445が関係します。Pingに応答しないだけで共有不能と断定せず、共有元へのTCP 445到達、Firewall、ネットワークプロファイルなどを確認します。
4. 資格情報を確認する
共有元PCのユーザー名・パスワードを変更した後、クライアントに古い資格情報が保存されていると接続に失敗することがあります。資格情報マネージャーや既存セッションを確認し、正しいアカウントで認証できるかを確認します。
5. 共有権限とNTFS権限を分ける
共有フォルダには共有権限とファイルシステム側の権限が関係します。共有名が見えることと、目的ファイルを開けることは同じではありません。権限変更があった場合は両方を確認します。
SMB1を最初の解決策にしない
古いNASや機器でSMB1が必要なケースはありますが、MicrosoftはSMB1に重大なセキュリティ上の問題があり、使用しないことを強く推奨しています。突然Windows共有が使えなくなったというだけでSMB1を有効化するのは適切な初動ではありません。
正常なPCとの比較が有効
同じ共有へ接続できるPCがある場合、そのPCと失敗PCのIP設定、DNS、資格情報、Windowsネットワーク設定、接続先文字列を比較すると原因を絞りやすくなります。